新規購入銘柄紹介 アステリア(3853)




この9月に、久しぶりに新規の銘柄を購入しましたので紹介します。
このアステリア株式会社を知ったのは、You TubeのZeppy投資チャンネルがきっかけです。
億り人の元芸人の投資家井村さんを中心とするこの投資チャンネルで、「Zeppy の日本のいい会社を応援しよう!」というコーナーの第1弾のゲストで呼ばれたのがアステリアの平野社長です。
せっかくなんで、その動画の進行を元に紹介していきたいと思います。

 

まずアステリアの平野社長の故郷は熊本になります。
それで、会社の部屋にも熊本の小国町の杉の木を使ったおしゃれな家具が並んでいました。
小国のブランド杉を応援するために、いろんな形で支援しておられるとのことです。
地方創生は地方だけでやるのではなく、中央の3700を超える上場企業と組むことによってほぼ全域がカバーできる、との持論を紹介しておられました。

 

ここでアステリアの特徴が3つ挙げられました。
3つ目は社長がバンドマン、というオチなので飛ばしますが、2つを見てみます。

アステリアの特徴① アステリアワープ12年連続シェアNo.1

ソニー、京セラをはじめとして、約8000社に利用されているソフトだそうです。
基本的にはシステムをつなぐ、という役割を持ったソフトで、特にシステムの多い大企業には非常に重宝されているようです。

 

特に、アステリアの場合、ソフトを受託して制作するのではなく、製品を開発してそれを販売していくスタイルのようです。
受託の場合、一社の発注を受けて、開発して、その一社に納品するという形になりますが、製品を販売することで、世界に向けて売っていこうという戦略があるとのことです。
アステリアのように製品を作る場合、最初はコストがかかりますが、ある程度販売できると、その先は急速に利益が伸びていくフェイズに達することができます。
というわけで、将来の伸びしろが非常に楽しみになるビジネススタイルになっています。
簡単に言えば、売り上げが伸びれば伸びるほど利益が大きくなるという、夢のあるビジネスです。

アステリアの特徴② 世界に挑戦している

英国、米国、中国、シンガポールに拠点を持ち、海外展開を行っています。
ここに至るまでに、何度も失敗を繰り返しながらも、ついに今の形へと歩んでいったようです。
また、テキサス州プレイノでアステリア・ビジョン・ファンドを設立、ソフトバンクに倣った投資事業も行っていくようです。

業績状況

2020年3月期の1Qが発表されていて、それに触れていましたが、今回は減収減益となっています。
その決算発表を受けて、ストップ安を二日もつけてしまった状況にあります。

 

決算内容としては、主要な2分野である、エンタープライズ事業(アステリアワープを含む)、ネットサービス事業は順調に伸びています。
しかし、もう一つのデザイン事業が今回大きく足を引っ張った形になります。
デザイン事業の主要な2案件のうち2案件ともこっちではどうしようもない状況でうまくいかなかったようです。

 

その一つの顧客、T-モバイルスプリントの合併が延び延びになっていたためにデザイン事業が進められなかった、という件。
こちらは、ついに7月に米国法務省からの合併承認がおりたようで、今後リカバリー可能とのことです。

 

もう一つの顧客は、社長は契約上名前を挙げることはしませんでしたが、ボーイング社で間違いないようです。
春に大きな事故を起こして、会社自体も立て直しの見通しがたっていないため、デザイン事業も暗礁に乗り上げている状態のようです。
とりわけ大きな顧客なので、リソースも大きく割いていたのが止まってしまうという最悪な状況になってしまいました。
それで、対応としては、ここを受ける際に断っていた他の案件を再び受諾することによって通期ではリカバリー予定ということのようです。

今後の見通し

主力製品のアステリアワープは引き続きシェアを広げていくようですし、中小企業向けのアステリアワープcoreという製品も好調のようです。
アステリアワープcoreはアステリアワープの機能を厳選し、より簡単にわかりやすい商品となっています。
とりわけ、これはサブスクリプション(定額課金型)タイプで、利用しやすい設定になっています。
アステリアワープcoreは前年同期比209%となっており、今後の伸びも注目です。
これらの製品はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:業務の自動化)という話題のテーマにも合致しており、今後の伸びに期待できます。

 

また、Handbookという製品は、モバイル向けコンテンツ管理システムで、すでに1500件以上の導入がなされています。
こちらも、会議、営業、接客などさまざまな分野で活用されており、大きな成果を上げているようです。
ほかにもGravioという製品は、これも話題のエッジコンピューティング型のIoT統合ソフトウェアです。

 

このように、さまざまな時代のニーズに合った製品を開発しており、すでにそれは多くの企業や自治体、お店などで活用されています。
また、DX(デジタルトランスフォーメーション)、AI、ブロックチェーンなどさまざまな最新の技術を取り入れ、開発を行い続けています。
これらがうまく軌道にのれば、IT企業の中でも大きく飛躍を遂げることができるのではないかと予想されます。

 

こうした期待も相まって、PERは一時期100倍を超える水準まで買われた時期もありましたが、今回2020年3月期の1Q後の2日連続ストップ安後はPERは30倍台弱で落ち着いています。
今後の伸びしろは非常に大きいのではないかと思って、とりあえず今回100株だけ購入しました。
タイミングがあえば、もう少し買い増しして将来を見守りたい企業ではないかと思っています。