四季報2019年1集で保有株のチェック

※ (2018年12月14日投稿分 サイト移転のため)




2018年12月13日に、会社四季報の新春号、2019年1集が送られてきましたので、現在保有の銘柄の購入時のストーリーが崩れていないか、状況をチェックしてみたいと思います。

システム情報(東証2部 3677)(300株保有)

前回四季報見出しは【続伸】でしたが、今回は【独自増額】となってます。
会社の予想よりも、四季報記者がもっと上をいくと判断したときに独自増額とコメントすることがあります。
なので、この会社も業績が大きく伸びて行く事が予想されているようですね。

 

とはいえ、例年システム情報予想が保守的で、決算前に上方修正するパターンとなってますので、この場合の独自増額は大きな期待を持たせるほどのものではないと思われます。
それでも、堅調に業績が伸び続けているのは間違いないです。
増配の期待もありますし、連続での増収増益の良好経営に僕は惹かれてます。
自己資本比率、ROEも申し分ありませんし、利益剰余金もあり、財政面での問題はなさそうです。

 

あと、見出しのもう一つは【AI拡充】です。
AIサービスの拡充、RPA(業務自動化)システム販売など、事業領域を拡大していってます。
企業のIT化は、間違いなくどの企業も避けていくことはできないと思われますので、非常に大きなニーズがあると思われます。

 

現在は、地合も悪く、1200円台後半で推移していますが、いずれ上昇していくと期待しています。
300株を保有していますが、年明けにこのくらいの株価で推移していれば、新たに解禁となるNISA枠での追加購入も考えています。

 

というわけで、今回の四季報を受けて、引き続きガチホールドの方向で保有していきたいと思います。

ウィルグループ(東証1部 6089)(300株保有 内NISA枠100株)

前回四季報見出しは【鈍化】で、今回は【減速】ですw
まあ、雰囲気としては了解済みです。
いろいろ拠点の拡大や、それに伴う人件費の増加など、先行投資に今は大きくお金を使っていると発表されています。

 

中期経営計画では、2020年3月期には売上1000億を掲げていましたが、積極的なM&Aなどで、前倒しで今期には達成する模様です。
そして、現在のところ先行投資に大きくお金を使ってますので、どうしても利益が伸びてきてません。
加えて、自己資本比率も低下、有利子負債も増加、と財政面を圧迫してはいます。

 

しかし、説明会資料などを見る限り、そのうち先行投資分は利益の回収を始めるようです。
四季報の業績予想では、伸び悩んでいる純利益は来期、つまり2020年3月期には大きく上昇することが予想されています。
それと共に増配も期待されています。

 

というわけで、もうしばらく株価の上昇も待たないといけないのかな、って感じですね。
現在は株価1000円前後で推移しており、来期の予想PERは14倍ほどです。
なので、その後の上昇を期待して長期で保有しときたいと思います。
いずれは大きく業績も飛躍することが期待できるので、地合の悪化でさらに株価が落ちればぼちぼちとNISA口座で買い増したいとも考えています。

不二精機(東証JASDAQ 6400)(500株保有 内NISA枠300株)

前回の四季報見出しは【独自増額】で、今回は【拡大】です。
ポジティヴな言葉が並んでますね。

 

9月の3Qでは、大幅な業績の伸びを見せたものの、旧設備の売却と廃棄処理費用を特別損失に計上したため純利益のみ減、そのため大きく株が売られるという目にあってます。
しかし、売上高、営業利益、経常利益は上方修正されたわけで、四季報記者の読みどおり、業績は会社予想を上回ったわけです。
今回は独自増額の言葉ではありませんが、拡大、ということで、ポジティヴな見通しが列挙されています。

 

金型は好採算の医療向けが伸び、19年12月期も受注残を抱え、営業益の拡大続く、とあります。
株主通信でも述べられてましたが、引き続き業績は良好な状態で伸びていくようです。

 

そしてもう一つの見出しは【EV】という新たな単語です。
EVとは、Electric Vehicleの略で、いわゆる電気自動車のことですね。
ブルームバーグの記事によりますと、2040年までに5億3000万台の電気自動車が普及するようです。
まあ、そううまくいかなくても、伸びていくテーマであることは間違いないようです。
で、不二精機は電気自動車対応の成型品育成と述べられています。
もともと2輪、4輪向けの成型品を作ってましたが、それにEVの分が加われば、さらに業績は拡大することが期待できます。

 

間もなく2018年12月期の決算になりますが、今回は特別損失はないでしょうから、大きく業績が伸び、合わせて株価も上昇することを期待しています。
また、それ以後も大きく伸びる、技術力の高い会社とも思えますので、引き続き中長期で投資していきたいと思っています。

夢真ホールディングス(東証JASDAQ 2362)(200株保有)

前回の四季報見出しは【続伸】でしたが、今回は【増勢】となっています。
建設技術者派遣は引き続き需要旺盛で、派遣単価増もあって営業益増勢のようです。
エンジニア派遣の方は採用や研修など先行投資重視で大きな増益にはなっていないようです。
本決算の説明会では、またしばらくは派遣社員の採用を加速させると言ってましたので、19年9月期はちょっと営業益の伸びは下がると思われます。(減益になるわけではない)
建設技術者派遣もエンジニア派遣も、超効率的投資となっていますので、採用増に少し遅れで一気に増益のフェーズへ進むと思われます。

 

もう一つの見出しは【戦略】です。
特に外国人材の活用に力を入れるようですね。
特に、外国人にとって日本語の壁が非常に大きいことを踏まえて、日本語学校の設立によってスムーズな人材獲得に臨んでいくようです。
これは国策にマッチしているので、今後の伸びに大きく期待したいところです。

 

配当は前回四季報では19年9月期には増配の可能性が示唆されていましたが、今回はそれが消えて35円のキープとなったようです。
とはいっても、この35円とは19年予想の1株益からすると配当性向は66%超え配当利回りは3.9%と、非常に株主に大きく還元されていることがわかります。
効率よく稼げていることの証拠ともなっています。
しかし、前述のとおり、しばらくはより事業を拡大するために先行投資していくため増配は行なわないということになります。
今の株価(895円 四季報掲載時)からすると、十分すぎる配当だと思ってます。

 

よって、株価の上昇にはもう少し時間がかかるかもしれませんが、その間は配当金をしっかりいただきながらホールドしておきたいと思っています。

クイック (東証1部 4318)(200株保有)

前回四季報見出しは【連続最高益】、今回は【上振れ】となってます。
引き続き堅調な業績を生み出しているようです。
建設や看護師などの専門人材紹介が想定を上回る伸びを見せているようです。
最高益更新、営業益幅拡大などの言葉が並んでいます。

 

財政面も問題ありません。
順当に拡大を続けています。
増配も連続で行なわれており、株価が下がったせいで配当利回りは2.6%になっています。
2Qで大幅に株が売られたため、現在PERは15倍に落ちています。
資金があれば、いまこそ買いのタイミングではないかと狙っております。

 

この会社も順調な業績上昇を続けてますので、配当をもらいながら、しっかりホールドしていこうと思います。

ハウスドゥ (東証1部 3457)(400株保有)

前回四季報見出しは【最高益】、今回は【連続増配】となっています。
引き続き安定しての約20%成長を続けています。
連続で最高純利益もあげていますね。
安定したストックビジネスに転換中ですが、その中でもハウスリースバック事業が堅調に伸びています。
それに加えて、不動産担保事業など、高齢者市場での絶大なニーズに応える形でストック型のビジネスを積み上げていってます。

 

より安定を目指した経営とともに、連続で増配も行なってます。
配当性向は30%で、31円が予想されています。
現在、かぼちゃの馬車、TATERUなどの件でつられて、地合と共に株価は大きく下げています。
半年前は37倍を越えていたPERも、今は11倍台で推移しています。
業績の伸びは引き続き大きく期待されますので、個人的には今は買いのタイミングではと強く思ってます。
年明けのNISA枠復活の際に、このくらいのPERで推移していれば、NISA口座での買い増しも検討したいと思ってます。

 

大きく売られて株価は下がってますが、時代のニーズに合ったとても良いビジネスモデルを展開していますので、配当金をもらいつつ、ホールドを続けたいと思ってます。

ジー・スリーホールディングス (東証2部 3647)(300株保有 内NISA枠300株)

前回四季報見出しは【反落】【環境変化】、今回は【伸長】【FIT】となっています。
結局、この会社のメイン事業は太陽光発電所の開発、売却で、大きな利益を生み出しつつありましたが、国の政策変更で大きな打撃を受けてしまった感がありますね。
FITとは、固定価格買取制度のことですが、その変更により、未稼働発電所の取得売却環境が大きく悪化しています。
そのため、一時期伸びていた業績も少し足踏みとなっています。

 

それでも、所有発電所での売電収入を得ながら、SBY事業でつけまつげやコスメの営業が上向きつつあります。
あと、ファットバーガーも2号店の出店が検討されるなど、なんとかいろいろ模索しつつ頑張っておられるようです。

 

この会社は、低位株ということでちょっと買ってみた、くらいな感じなので大きく期待はしていないのですが、来年2月は株式併合が行なわれることになっています。
5株が1株になる併合です。
僕はNISA枠で300株を持ってますので、このままだと併合で60株になるようです。
これでは単元未満株になってしまうので、年明けに200株を買って合計500株にして、併合後はきりのいい1単元(100株)にしたいと思ってます。
なんせ、今株価が82円くらいで、お安いんでね。

 

大きく成長する会社とは今のところ思えませんが、いつかなんかでかいことをやってくれそうな雰囲気があるので、来年は1単元保有で見守ってみたいと思います。

保有株のチェックのまとめ

ざっとこうして保有6銘柄の進捗状況を、四季報にてチェックしてみました。
どれも、業績には問題はなく、いずれ業績上昇と共に株価は上がっていくと期待できると思いました。

 

こうして、四半期ごとに四季報でチェックして、購入時のストーリーを確認するのはとても大事だと思います。
業績上昇のストーリーが崩れたときには、ためらわずに損切りしなければなりません。

 

現在ハウスドゥの株価は大きく下落していて、非常に大きな含み損となっています。
人によってはこうなる前に損切りするのがセオリーと思われるかもしれません。
しかし僕は、まだこの会社の成長ストーリーは崩れてない、と判断してホールドを続けています。
この方法が正しかったのかどうかは、今後の株価の動きを見なければわかりません。
ですが、現物投資で、そして中長期で持つという投資家だからこそ取れる方法ではないかと思っています。

 

今後、株価の回復を祈りつつ、しっかりと保有することで会社を応援しつつ、見守っていきたいと思います。