夢真ホールディングス 2018年9月期本決算ハイライト

※ (2018年12月10日投稿分 サイト移転のため)




保有銘柄の一つ、夢真ホールディングス決算説明会資料が11/22に発表されましたので、主だったトピックを拾ってみたいと思います。

決算概要

まずは、業績の成長の伸びが素晴らしいですね。
売上高が前期比32.5%という、急成長株と呼んでも問題ないでしょう。
また、今年は販管費を抑えて利益を出す、という目標を立てて経営されていましたが、その言葉通りの実績を挙げてます。
販管費の伸びを11.4%に抑えて、営業利益をなんと119.6%増に押し上げています。
それとともに、経常利益が103.8%増、当期純利益が154.9%増と、優秀な業績だと思いますね。

 

トピックとしては、33四半期連続 前年比増収という、右肩上がりの業績を達成していることが一番に挙げられています。
その成果を達成したのが、事業の大きな2本柱である、建設技術者派遣事業と、エンジニア派遣事業となっています。

建設技術者派遣事業

こちらがこれまでのメインの事業となっています。
夢真ホールディングスでは、派遣といっても、主に施工管理技術者などの、管理業務を行なえる技術者の派遣となっています。
よって、派遣単価は非常に高水準を保ちつつ伸びています。

 

そして、売上高は、技術者数×稼働率×稼働時間×派遣単価がそのまま売上となります。
時代の流れで、稼働時間は減少傾向にありますが、その他の部分を大きく伸ばすことで売上高を大きく伸ばせた1年だったようです。
これまでは、未経験者を採用、教育、育成して派遣していってましたが、今後は、経験者の流入も合わせて行ない、一層の採用人数の増加につなげていくそうです。

エンジニア派遣事業

今後、どんな企業もIT化は避けられないため、IT関連のエンジニアの不足はいっそう増大して行く事が見込まれています。
それで、夢真では、採用の一層の加速や、M&Aによる企業買収によってこの分野でも大きく伸ばして行こうとしておられます。
女性や外国人も含め、積極的な採用がなされて、こちらも大きく伸びていく分野と言えると思います。

2019年9月期の展望

今期は、利益を出すという目標で実際にその目標どおり大幅な増益となっています。
しかし、佐藤社長さんいわく、そのために先行投資が少し抑えられ、希望通りの増収にはならなかったようです。
で、来期は、また会社を大きく成長させるため、積極的な採用に舵をとるそうです。

 

もちろん採用した人に研修、教育を施すのにはコストがかかります。
しかし、建設技術者派遣事業においては4ヶ月、エンジニア派遣事業では、6ヶ月で元が取れて、その後は利益につながっていくそうです。
このような超効率的投資であるため、まずは人員採用に大きく力を注いでいく計画です。
派遣は成長産業、建設・IT分野は空前の人手不足という現状において、技術者増に全力投資するのが当面の目標として掲げられています。
そのため、2019年は、少し利益のほうが抑えられるかもしれない、とのことでした。

 

それに加えて、3本目の事業の柱として外国人活用ビジネスをスタートさせます。
ちょうど、改正入管法が成立したところです。
それに合わせて、海外での日本語学校設立を展開し、数年後には年間1万人の外国人技術者を日本に供給する計画になっています。
そのための投資も積極的に行なっていくため、現在35円の配当金はしばらくキープとなる可能性が高いです。(とはいっても71%の高い配当性向になっています。利回りは現在4.3%
株主への還元も十分に行いつつ、事業拡大を行なうそうなので、温かく見守りたいと思っています。

本決算ハイライトまとめ

今回の決算説明会資料を見てみますと、やはり今後の成長に大きな期待を持てる会社だと思えます。
既に、超効率的な投資となっている、技術者の採用も大きく伸びていきますし、東京オリンピックは2020年ですが、その後も大型プロジェクトは続々と続いていきます。
企業のIT化も時代の流れですから、そこでのIT技術者不足も顕在化しています。
加えて、改正入管法の成立によって、国策に調和した外国人技術者受け入れのスキームも固めていきます。
ただし、2019年は投資の時と定められましたので、いったんは利益の伸びが低下する可能性はあります。
しかし、その後の伸びに期待して、今の安値のうちにもう少し保有株を増やしたいなと思っています。

 

今でこそ地合が悪く、株価は少し低迷していますが、今後の伸びと共に、いずれは大きく上昇していくことが期待できると思います。

 

よって、現在200株保有で、40000円ほどの含み損ではありますが、ホールドの方向で応援し、見守っていきたいと思います。