システム情報 2020年9月期 第1四半期決算
2020年2月12日に、保有株の一つ、システム情報(3677)が2020年9月期 第1四半期決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。
2020年9月期 連結業績
ちょっと驚きの低水準の1Qの業績となってしまいました。
これまでは、売上利益とも、二けた%は当たり前となっていたシステム情報ですが、今回はかなりしぼんでしまった印象が見受けられます。
株探サイトの記事では「システム情報、10-12月期(1Q)経常は4%増益で着地」とあります。
これまで、かなり高成長なイメージがあっただけに、かなり渋い数字になっています。
その記事内では、「10-3月期(上期)計画の7.6億円に対する進捗率は5年平均の44.2%を上回る48.6%」となっています。
例年以上に1Qはがんばった、ともとれますが、もともとの計画が低めに出されていたと思われますので、この数字はそのまま鵜呑みにはしにくいです。
そもそも、2019年の9月期の本決算の時点で出した2020年の通期目標がかなり低かったわけですが、これは予想を低めに設定しておいて、いつも上振れ上振れで成長していくこの会社の特徴かと認識していました。
実際は、そうでもなく、マジで業績成長の鈍化が予想されていたということなのかもしれません。
決算短信を読んでみて、この成長鈍化の原因を探ってみましたが、今一つわかりません。
システム情報の関わるAI、情報セキュリティ、クラウド、RPAなどのソリューションビジネスは着実にその裾野を広げているようですし、大手企業によるシステム構築・更改案件や官公庁インフラ関連大型案件の継続により、事業は安定的に拡大しているとあります。
ただ、一個だけ気になったのは、一部金融機関の大型案件が収束、という点でしょうか。
これが、意外と大きな影響を及ぼしたのかもしれません。
昨年の決算説明資料を見返してみると、確かに金融セクションで「複数案件の収束」とありますし、流通サービスセクションでも「運輸、流通大型案件の収束」、とありました。
これまでの高成長をもってしても、この分の抜けた穴を埋めることはできない、と判断されたのかもしれません。
とはいえ、技術者確保にも力を入れることによって、先行投資もしっかりと行ってきていますので、いずれは再び高成長のステージに戻るのではないか、と期待しています。
また、AI、DX(デジタルトランスフォーメーション)、クラウドサービスなどでの新規ビジネスも続々と展開していますし、大きく拡大するフィリピンのIT市場でのコンサルティングにも取り組み始めていますので、いずれそういった新規ビジネスの実を収穫することも期待できそうです。
株価の反応とまとめ
2020年9月期の1Q発表の翌日は、株価は-99円と大きく下落してしまいました。
まあ、昨年は1部上場、株式分割、増配など好材料盛りだくさんで株価も高くなっていたので、調整という面もあるのかもしれません。
また、やはりこれまでの決算発表に比べると、かなり見劣りする数字が並んでいるので、逃げたい人も多かったとも思われます。
ですが、増収増益基調は変わりませんし、9期連続増収・8期連続増益を達成してきた会社なので、このまま低成長に終わるとは考えにくいです。
また、毎年のように連続増配も行っています。
配当性向も35%を公言していますから、インカムゲインを得ながら成長を見守れるかと思います。
しばらくは株価は低迷するかもしれませんが、ここも中長期で保有を続けていきたいと考えています。
現在、NISA口座に400株を保有しています。
昨年の株式分割のおかげで、取得単価は100株で480円になっています。
さすがに赤字にでもならない限りこれを下回ることはないと思われます。
僕にとっては初のダブルバガー(2倍株)を記録した銘柄で、愛着もあります。
今は下落のため、+82%に下げましたが、中長期で持っていると再び2倍株、3倍株も狙えるのではないかと期待しています。
というわけで、今はひたすら我慢してホールドを続けようと思います。