ウィルグループ 2020年3月期 第3四半期決算
2020年2月7日に、保有株の一つ、ウィルグループ(6089)が2020年3月期 第3四半期決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。
第3四半期連結業績
2Qで以外にも堅調に業績が持ち直してきたのには驚きましたが、今回も順調に業績回復は続いているようです。
株探サイトでは、「ウィルG、4-12月期(3Q累計)税引き前が53%増益で着地・10-12月期も20%増益」とあり、前四半期ほどではないものの、順調な推移が読み取れます。
今回の発表で、通期の経常利益の進捗状況は85.7%となっており、目標まで残り15%ほどということで達成が見えてきた感じがしますね。
中期経営計画での営業利益の目標40億円も、一時期は無理かと思われていましたが、IFRS基準の採用や企業努力によって、ついに最終年度にて到達しそうな勢いを取り戻してきました。
現在注力している3事業(ファクトリーOS事業、介護ビジネス支援事業、海外HR事業)、そして、元々の主要3事業(セールスOS事業、コールセンターOS事業、ファクトリーOS事業)のいずれも売上、利益ともに好調に伸びてきています。
特に利益率が改善されているところに、企業努力が感じられます。
また、先行投資に時間をかけてきた介護ビジネス支援事業では、利益が前年同期比で123.4%増となっており、ついに実を結んできたと言っていいでしょう。
加えて、海外HR事業も好調で、大幅な増収増益となっています。
ここ1~2年、ちょっと低迷して見えていた業績でしたが、中期経営計画最終年度で、やっといい形に収まってきました。
やはり地力のある企業であることは間違いないでしょう。
そして、株主対策として、総還元性向30%を掲げて自社株買いを発表していましたが、自社株買いと合わせて1/6には23円への増配(5円の増配)も発表されています。
ここは、株主優待も長期保有に優しい設定になっていますので、中長期で持ちたい施策が打ち出されています。
株価の反応とまとめ
今回の3Q決算発表の翌日には株価は+46円、と前回同様地味な上昇に終わりました。
PERは相変わらず11倍台と、市場からはあまり注目されていないようです。
とはいえ、人材確保の問題は引き続き社会問題であることは間違いないと思いますので、もう少し温かく見守ってもいいかなと思っています。
ただ、現在も自己資本比率が8.5%と、10%を割っているのが気になります。
増配も自社株買いもいいですが、なりふり構わず体力を削ってる風にも見えてしまいます。
まあ、これでも改善方向にはあるので、今後を注視しておきたいと思います。
とりあえず、本決算の3月末まで持っていれば、23円の配当と、クオカードの株主優待がいただけます。
クオカードは200株で1000円になりますし、2年目なのでその2倍をいただける予定です。
本来は優待や配当より、キャピタルゲインが大事なのですが、とりあえず中長期保有のおまけとしてありがたくいただこうと思います。
結局この1月末の下落局面で特定口座の100株を少額の利益確定で手放しましたので、現在NISA口座に200株しか保有していません。
配当に税金もかかりませんし、わずか2単元なので、当分の間は放置で行きたいと思っています。