ベネフィットジャパン 2020年3月期 第3四半期決算




2020年2月13日に、保有株の一つ、ベネフィットジャパン(3934)が2020年3月期 第3四半期決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

2020年3月期第3四半期の連結業績

非常に良い決算をたたき出してくれています。
売上が前年同四半期28%増、各種利益は30%以上の増加を見せています。
そのため、通期の業績の上方修正を同日に発表しています。

 

結果、株探サイトでは、「ベネフィJ、今期経常を8%上方修正最高益予想を上乗せ」とあり、同サイトの「本日の【サプライズ決算】」コーナーで紹介された銘柄の一つともなりました。
もう、これは文句ない好決算と考えて間違いないと思えましたね。

 

では、決算短信から少し内容を拾ってみます。
ベネフィットジャパンでは、「ONLYSERVICE」と総称する総合的な通信サービスを展開しています。
その主力となるのはMVNO(仮想移動体通信事業)となっています。
基本的には情報サービスに少し疎い人たちに、そのサービスの良さを伝え、体験してもらい、利用してもらうビジネスモデルとなっています。
大手キャリアでは、主に情報に通じた人たちが来るのを宣伝などによって引き寄せる手法となっていますが、ベネフィットジャパンは、そうした行動をとらない、もしくは取れないその他大勢をターゲットにしています。
つまり、潜在的な顧客を掘り起こしてサービスを紹介し、利用してもらうわけです。
なので、大手とは競合しないため価格競争にも巻き込まれずに、独自のサービスを展開することに成功しています。
ショッピングモールや百貨店に出かけ、直接触れ合い、体験してもらうことで顧客を掘り起こす戦略が効を奏しています。

 

ONLYSERVICE」総会員は昨年末から32%増の113000人に増加しています。
これには、モバイルやロボホン(シャープ製のモバイル型ロボット)なども含まれ、会員は継続的に使用料を払うため、ストック事業として売上、利益が積みあがっていっている状態にあります。
また、前四半期にはモバイルWi-Fiのレンタル事業を展開する株式会社モバイル・プランニングを完全子会社化し、長期利用者に加えて、短期利用者もターゲットに含めるようになり、ビジネスは拡大していっています。

 

元々は天然水宅配事業とハウスベンダー事業がメインではありましたが、MVNO事業がメインビジネスとして大きく育ち、この両者は終息に向かっているようです。

 

こうした顧客の掘り起こしのために、「コミュニケーションセールス」という、実際に集客力のある場所に出向いていって、実際に体験してもらって商品を紹介する、という手法により、業績は大きく伸びていっているという状況が見られます。
加えて、今後についても、5Gサービスが今春より順次始まることや、IoT関連のデバイスの提供が本格化していくことが見込まれるなど更なるマーケットの拡大が期待されています。
また、サービスロボット分野では、コミュニケーションロボットの家庭・店舗・オフィスなど多彩な活用シーンが注目されており、こちらも今後の市場拡大が期待されています。

 

実際に業績好調、さらに今後の展開にも期待の持てる、良い決算だったと思います。
この3Q決算で通期経常利益の進捗状況は88.7%となり、通期の予想は上方修正されました。
時価総額は91.9億円ほどで高成長している、成長小型株がPER16倍ほど、ということでこれは今後の株価の伸びに期待できると僕には思えました。

株価の反応とまとめ

この3Qの好決算発表を受けて、翌日の株価は-188円と大きく下落してしまいました。
どこに売られる要素があるか僕にはわかりません。
無理にこじつければ、今のコロナウィルスによる地合いの悪化のためかもしれませんし、マーケットはもっと強烈なサプライズを期待していたのかもしれません。

 

しかし、どう見てもファンダメンタル的に今後の成長が期待できる、と僕は思ったので、今日の底値付近で100株を買い増しました。
これで、特定口座で100株、NISA口座で200株の計300株の保有となりました。
これ以上下げるのか、ここで下げ止まるのかはわかりませんが、業績が伸びていっているのだけは間違いないと思われます。
それで、最終的には株価は業績に追いつく、に違いないと信じてしばらく保有しておきたいと思います。