アステリア 2020年3月期 第2四半期決算





2019年11月8日に、保有株の一つ、アステリア(3853)が2020年3月期 第2四半期決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

第2四半期連結業績

今のところ減収で進捗しています。
結局、デザインサービスの不調をリカバーできない、ということで、今回は下方修正も同時に出されています。
ボーイング社と、T-モバイルとスプリントの二つの顧客に関して、まだまだ先行きが不透明な状況は今期中に拭い去ることはできない、ということで修正がなされています。

 

まあ、この辺は顧客の方の問題なので手の打ちようがないわけですが、こうした大型プロジェクト集中の方式はリスクが高いということを学んだようです。
それで、新たに3つの案件で契約が成立しようとしているそうです。(そのうちの1社はアラスカ航空)。
また、他にも顧客を増やして、リスクの分散が図れるポートフォリオを組んでいく、と今後の方向性を語っておられます。
そして、人員削減や報酬カット、経費削減などによって、1Q時点赤字だったのを、今回で黒字に転じさせてきています。

 

また、このデザイン以外の2つの部門、エンタープライズとネットサービスでは順調に業績を伸ばしていっています。
主力商品のアステリアワープは市場シェアで、13年連続No.1をキープしてます。
完全サブスクリプションモデルのアステリアワープcoreの売り上げも好調に推移しています。
有名なところで言えば、あの星野リゾートがこの製品を採用したことが報告されています。
他の商品も引き続き開発が進み、ヴァージョンアップを繰り返して、多くの企業に利用され続けています。

 

製品を利用しているのがすでに8000を超える実績をもってすれば、さらに大きく伸びる優れた技術をもっていることは間違いないでしょう。
あとは、デザインサービスで、あのコケた2件の分を取り返せば、再び業績は右肩上がりになっていくのではないかと期待しています。

株価の反応とまとめ

決算、下方修正発表の翌営業日の株価は-18円の下落にとどまりました。
この発表とともに自社株買いの発表もしているので、それが底値を支えたのかもしれません。

 

1Qで赤字を発表した後に2日連続でストップ安を付けていますので、もうすでに悪材料も織り込み済みなのかもしれません。
それで、現在PERが27.2倍をつけていますので、業績低迷にがっかりした投資家もいますが、同時に今後の業績に引き続き期待している投資家も一定以上いることが考えられます。
決算説明会の動画を見たのですが、僕はこの会社の将来性にはかなり期待したいと感じています。
もう少し浮揚するまでには時間がかかるかもしれませんが、今の安値のうちにもう少し仕込んでいくことも検討していこうかと思っています。