システム情報 2019年9月期 本決算





2019年11月12日に、保有株の一つ、システム情報(3677)が2019年9月期 本決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

2019年9月期 連結業績

もう、言うことなしの好決算だと思いますね。
売上高は前年比+21.7%、そして各種利益はすべて30%超えの成長を遂げています。
確実に右肩上がりで伸びているいい会社だと思います。

 

決算短信の経営成績等の概況によると、現在、AI、IoTなどの先端的技術を活用した「デジタルトランスフォーメーション(DX)」推進の動きが拡大する流れになっていますが、この会社もその時流に乗ったAI、情報セキュリティ、クラウド、RPAなどのソリューションビジネスを展開しており、確実に事業を拡大していってることが明記されています。
また、人材不足解消に向けたパートナー企業との連携強化や、即戦力としての中途採用も積極的に実施し、当社グループ合計で掲げていた100名の採用目標を大幅に上回る採用実績を挙げることができたとも記載されています。
これだけ人材確保しながら、営業利益を30%キープは立派な成績ではないでしょうか。
新たな人材への投資もしつつ、並行して確実に利益も上げていること、これはつまり今後の事業の伸びに対する期待が持てるということにもつながると思います。

 

また、8月に自社株買いを行っています。
結果として、配当金と合わせた総還元性向は75%という高い水準に達しています。
利益の75%を株主に返す、というのは、かなりの自信の表れとも考えられます。
引き続き株式をホールドしたい気持ちが高まります。

 

そして来期の売上高、利益の予想は8~9%増とされています。
非常に低めの予想となっています。
しかし、この会社はこれまでも、控えめな予想を出し、いつもそれを上振れる形で進捗していっています。
来期についても、同様の進捗が予想できるのではないかと考えています。

 

今回の決算では、確実に右肩上がりの成長を続けている、当初のストーリーが継続中であることが確認できたと思います。

株価の反応とまとめ

この本決算発表の翌日は、-34円と下落しました。
まあ、2019年9月期の1年の間に3回も上方修正してますから、今の時点ではもう十分織り込み済みということになるでしょう。
EPSも2年ごとの株式分割を行っていますので、あまり高い金額ではありません。
そのため、高いPERをつけるのはふさわしくないと考えての利益確定売りがでるのも致し方ないでしょう。
しかし、この堅調な業績を見る限り、当分の間は毎年EPSを切り上げていくのは間違いないと予想されます。
なので、大きく株価が下がれば、確実に買い増したいとも考えています。
というわけで、この安定した成長企業は、がっちりとホールドしておこうという気持ちを強めることができました。