ハウスドゥ 2020年6月期 第1四半期決算





2019年11月5日に僕の保有株の一つのハウスドゥ(3457)の2020年6月期 第1四半期決算が発表されましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

2020年6月期 第1四半期連結業績

今回はけっこう衝撃的な決算発表でした。
もともと、リースバック等で得た資産の売却が3Q、4Qの下期に行われるということが発表されていて、上期の進捗が低いことは予想してはいましたが、これほど進捗率が下がるとまでは想像してませんでした。
売上高は横ばいですが、各種利益はそろって90%超えの減益となっています。

 

決算短信の説明によると、「通期業績予想は、下期に比重の高い計画としており、当第1四半期連結累計期間におきましては、注力事業への人材及び広告宣伝投資等のほか、小山建設グループの全株式取得による連結子会社化に関連する費用等が、販管費に影響いたしました。」とあり、結果としてこの数字になった、とのことのようです。

 

主要3事業で、今回大きな減益となっています。
フランチャイズ事業では、順調に加盟店は伸びているものの、期ズレのため減収減益となっているようです。
ハウス・リースバック事業では、順調ではありますが、仕入契約件数拡大に向けた人材、広告費投資等により、販管費が増加したための減収減益のようです。
リバース・モーゲージなどの金融事業では、こちらも好調ですが、人材投資及び取引増加に向けた販促強化等により販管費が増加し、増収減益となっています。

 

決算説明資料によりますと、業績は前年同期を下回るも、当初より下期に比重の高い通期計画のため、想定内の進捗、とあります。
しかし、ここまで大幅な減益を想定していたのか、とちょっと怪しくも感じてしまいます。

この会社の大きな魅力の一つがストックビジネスの割合の高さです。
今回、小山建設の子会社化でその割合が減っています。
この合併のシナジーは後々出てくるということですので、しばらく待つ必要があるかと思います。

 

売上高が前年同期比でトントンになっています。
これまで右肩上がりで成長してきてたのが、多少の鈍化が見えてきたという恐れがあるので、今後注視していかなければいけないと思います。

 

また、各セグメントの営業利益の前年同期比がかなり低くなっているのが目立ちます。
これを先行費用だけが要因と考えてよいのかどうかは、これからじっくり見ていく必要があるかと思います。

株価の反応とまとめ

思った以上の低い決算内容だったため、翌日の株価は-153円と下落しました。
今回のは株探では、「7-9月期(1Q)経常は92%減益で着地」といったものだったので、ストップ安もありうると思っていましたが、意外に下げ渋っています。
その後も下落はしますが、その都度押し目買いされて上昇するというのを繰り返しています。
多くの人は、やはりこの会社の将来性に期待しているように思われます。

 

僕も、まだハウスドゥの将来性には大きな期待を持っています。
しかし、鈍化の可能性もあるのでそのへんには注意を払う必要があるとも思っています。
銘柄にほれ込んでしまうと、正しい決断ができなくなる恐れがあるので、慎重にいきたいと思っています。

 

僕は、上期での決算は悪いと想定して、ポジションを減らして構えていましたが、思ったほど下落しませんでした。
かなり下げれば再び買っていこうと思ってましたが、まだそのタイミングがきません。
おそらく2Qもそんなにいい数字は出ないと予想されますので、無理に買わずにじっくり見守っていきたいと思っています。