ウィルグループ 2019年3月期 本決算発表





2019年5月13日に、保有株の一つ、ウィルグループ(6089)が2019年3月期 本決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

第3四半期連結業績

売上高に関しては、前年比30.8%増、ということで申し分ありません。
ウィルグループの中期計画であるWill Vision 2020での目標売上高の1000億円を1年前倒しで達成しました。

 

しかし、営業利益の伸びが思わしくありません。
増益ではありますが、5.2%にとどまっています。
中期計画では、2020年で営業利益40億を掲げていますが、1年を残してあと15億円ほど足りない状況ですね。
株主通信では、この足りない分を主要3事業、注力3事業で積み上げて達成する、と書かれていました。
ですが、2月19日に、国際財務報告基準(IFRS)を適用する、と発表しています。
これによって、のれん償却の停止などができて、営業利益が7億ほど大きく見える会計報告が可能になるようです。
ですから、営業利益40億を達成するために、33億円ほどで可能になるということのようです。

 

積極的なM&Aや、介護事業の拡大などの利益が乗ってくれば、そんなに難しくないのかな、という気がします。
ただ、もともとIFRSの適用なんて話は全く出てきてなかったわけですから、とりあえず+7億は無いものとして40億達成を目指して欲しいとは思いますね。
帳尻、もしくは見た目だけ合わせるような計画達成では、株主は喜ばないと思います。
この点では元々の計画通り、最善を尽くしてほしいと思っています。

株価の反応とまとめ

決算発表前は、期待からかじわじわと株価が上がってましたが、発表翌日は-259円と、大きく下落してしまいました。
決して悪い業績ではないと思いますが、やはり、思ったほどの業績を出せてないように見えますね。
先行投資の実を刈り取るのが、もう少し時間がかかりそうです。

 

2020年3月期では、しっかりと利益を出して欲しいと思います。
仮にIFRS適用した上でも営業利益が40億円に達しないとしたら、さらなる失望売りが出ないとも限りません

 

今回通期ではきちんと目標を達成していますので、来年の業績に期待を込めてホールドしようと思っています。
現在NISA口座で200株、特定口座で100株の計300株保有です。
今の時点でPER10倍ほどまで売り込まれています。
そんなに言うほど業績は悪くありませんので、ここからの業績巻き返しと、株価の戻しに期待したいと思います。