ハウスドゥ 2019年6月期 第2四半期決算発表





2019年2月4日に僕の保有株の一つのハウスドゥ(3457)の2019年6月期 第2四半期決算が発表されましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

第2四半期連結業績

この会社も申し分ない成長を遂げていますね。
売上高、営業利益、経常利益、純利益、ともに2桁の増収増益になっています。
営業利益で22.6%、経常利益で32.0%の増益となっており、急成長会社とみなしても問題ないようです。

 

しかし、通期目標への進捗状況でいうと、34.2%と、進捗具合はあまり良くはありません。
実際、2月1日付けのIRでは業績の下方修正が出されています。
その理由は、きちんと説明されています。
もともと、この第二四半期で、ハウス・リースバック資産をファンドへ譲渡することになっていたようです。
その約30億円の売上が、この2Qに間に合わなかった、というわけです。
前回行なったファンドへの譲渡よりも、新しいスキームを作ることで一層のコスト削減によって利益拡大を狙っていましたが、ちょっとそれに手間取って、間に合わなかったようです。

 

しかし、これは遅延したとはいえ、確実にこの2019年6月期の通期内では実施されますので、単なる期ズレと解釈することができます。
つまりは、恐らく3Qでこの30億円が上乗せされると予想されますね。
そうなると、今回は20~30%の成長となってますが、仮にこの30億のファンド譲渡が間に合っていたら、さらに大きな成長となっていたわけですね。
このことを考えれば、この2月1日付けのIRは事実上、上方修正と考えてもよかった、ということになりそうです。

 

実際、この下方修正のIR発表の翌日、株価は下落せずキープしています。
さすがにみんなちゃんと見てるんだな、と思わせられましたね。

セグメントごとの業績

ハウスドゥが今主力にしているのは、ストックビジネスとなる3事業です。
フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、そして、不動産金融事業がその内訳です。

 

この3事業、ともに好調に業績を伸ばしていっています。
売上高に関して言えば、フランチャイズ事業は14.1%増、不動産金融事業は113.0%増、と非常に好調です。
中でも、今や主力とも言えるハウス・リースバック事業286.9%増、という絶好調の数字をたたき出しています。
非常に大きなニーズがあり、それに応えるのに手が回らない状態で、今急速にこの事業のための人員を育成、増加させていってます。
これは、まだまだ伸びていくと期待できます。

 

残りの従来型のフロービジネスは、不動産売買事業、不動産流通事業(仲介)、リフォーム事業の3事業です。
これらは、予定通り現状キープ、あるいは、少し減らしてストックビジネスの方に人員を回すような感じでいってます。

 

このような現状で、今やストックビジネスの割合が非常に大きくなっています。

このように、売上高で言えばストックビジネスの割合が前年同期の25.5%から45.4%、そして営業利益では、50.8%から65.2%へと変わっていっています。
ストックビジネスの比率を増やすことによって、安定的な事業を展開して行こうとされているわけです。
リーマンショックの厳しい時期をうまく乗り越えた安藤社長のこの方針は、非常に安心感を持って見ていられますね。

中期経営計画の上方修正

ハウスドゥは2017年から2019年にかけての3ヵ年での中期経営計画を立てていましたが、最終年度の今年、上方修正を発表してきました。

この3年間、ほとんど全ての数字を塗り替えてきてますね。
当初の計画より、約70%ほど上振れてきています。
非常に、業績が好調に推移してきたことが窺えますね。

 

景気のいいときには、不動産は売れ行きがいいので、フロービジネスの方が稼げるかもしれません。
しかし、不景気入りしても会社がしっかりと立ち続けられるようにストックビジネスへ上手に変換していっています。
高齢者へのハウス・リースバックやリバースモーゲージなど、時代のニーズにマッチした戦略のため、まだまだ大きな伸び代があると思えますね。

株価の反応とまとめ

この2Qの発表の翌日はほぼストップ高となりました。
その後も順調に株価は上昇しています。
この銘柄も、昨年末の暴落に引きずられて大きく下落していました。

 

しかし、この好決算の発表によって上がり始めましたね。
現在PERは15倍程度で、この株も伸び代は十分にあると思っています。

 

ただ一つ懸念があるとすれば、やはり不動産に対する見方ですね。
昨年はかぼちゃの馬車やTATERUの不祥事によって、不動産関係は大きく売られてしまいました。
今回、レオパレス21の違法施工などの問題が吹き上がってます。
レオパレスがストップ安を食らうのは自業自得ですが、これによってTATERUの時のように、他の不動産銘柄にも波及しかねないリスクがありますね。

 

しかし、ハウスドゥの会社自体は健全な経営をしてますし、業績も非常に良く伸びてますので、仮に大きく下落すれば、買い増しのチャンスと思って挑んでいきたいと思っています。
というわけで、将来の成長が楽しみなハウスドゥは、がっちりホールドしていきたいと思います。