新規購入銘柄 ベネフィットジャパン(3934)




2020年1月に新規に購入した銘柄がベネフィットジャパン(3934)です。

 

「すべての人々にテクノロジーの恩恵を」というテーマの元に活動しておられる会社になります。
四季報では、回線借り通信サービスを展開するMVNOが急成長とコメントされています。

 

MVNOの通信サービスを中心としながらも、注力しているのは、情報に強くない人たちにIoT、AIなどのサービスの恩恵を得られるように手助けすることのようです。

MVNO(仮想移動体通信事業者)事業

格安SIMを提供する業者は、数多く現在存在するようになってきました。
そんな中で、ベネフィットジャパンも参入し、着実に売り上げを伸ばしています。

この2020年上期では、前期比で売上高が32.7%増となっています。
加えて、同時期の利益は59.6%増、と大きく利益あげていることが報告されています。
売り上げ以上に利益が伸びている、ということで、利益率が非常に良くなっている、堅調な様子がうかがえます。

 

天然水の宅配なども行ってきた会社ですが、このMVNO事業に注力することで大きく成長し、上場して今に至っているようです。
軌道に乗ってきたこの2~3年で、大きく利益を得られるようになってきています。

一般顧客向け通信サービスを自社サービス「ONLYSERVICE」

ベネフィットジャパンでは、通信にまつわる様々なサービスをONLYSERVICEという名称で、総合的に提供していっておられます。
このサービスには、格安SIMだけでなく、モバイルWi-Fi、ロボホン、アプリ、格安スマホ、光回線など、多岐に渡ったサービスが含まれます。

このONLYSERVICE利用者が、前年同期比で33.5%増の108600人となっています。
通期計画では111000人を見込んでいましたが、この2Q時点でほぼ達成しようかという勢いになっています。

 

このサービスは、月額で利用料を得る、いわゆるサブスクリプション型となっていますので、ストック的に安定した売り上げを見込むことができる、という強みがあります。
そこが大きく伸びているというのは、今後にも期待できる部分だと思います。
加えて、今後はこうした長期安定のサービスに加えて、短期利用になるインバウンド向けのモバイルWi-Fiレンタルの領域にも注力することでさらなる事業の拡大が計画されています。
また、その後は、海外渡航者が海外で利用出来るモバイルWi-Fiレンタルにも手を広げていく予定となっており、さらなる拡大が期待できます。

コミュニケーションセールス

ベネフィットジャパンの強みの一つとして、コミュニケーションセールスを上げることができます。
一般の店頭販売とは違い、攻めのアプローチがなされています。
当社の説明では、「主な販売チャネルは集客力のある催事場所で、こちらから顧客にアプローチし、実際にタブレットやロボットに触れて体験していただくこと(=タッチアンドトライ)を基本に、FaceToFaceのコミュニケーションを展開。」とあります。

 

これが、なぜ強みになるか、というと、まず「デバイスなどに触れる機会があまりなかった消費者」、あるいは「家庭の通信料を見直す機会がなかった消費者」発掘し、購買行動を起こさせることが可能であるということです。
ほとんどの場合、そうした最新機器や最新のサービスを利用しているのは、「自らインターネットで調べて比較調査の上購入できる人たち」です。
そのような人たちを取り込もうとすると、やはり価格の安いところに流れる傾向がありますので、どうしても価格競争に巻き込まれることになりがちです。
それに対してベネフィットジャパンは、そうした情報に通じていない層をターゲットにしているということです。
ですから大手とはターゲットが異なりますので、価格競争に加わらずにサービスに専念できます。
こうして、潜在的な顧客を取り込むために、人の集まるところでのイベントなどを通じて接点を持つようにしています。
そうした、情報面での弱者の方々に対して、親切丁寧に説明したりサポートしたりすることで、同社のサービスを利用する人が着実に掘り起こされ、増加していっているのです。

 

今後、5G時代に入り、いっそうIoTやAI、ロボットなどの分野が身近になる世界がやってきます。
そんな中で、この会社はそうした最新のテクノロジーを誰でも手軽に利用することができるよう助ける点で、大きな強みがあると思います。

 

ベネフィットジャパンの計画では、100万人のサービス利用者を獲得することを目標としています。
きめ細かいサービスと、丁寧な接客でファンを増やしていけば、いずれ達成できるかもしれません。
それは結果的に、安定的な収益構造を確保することに直結しますので、業績の拡大成長に大きく資すると期待できると思います。

まとめ

四季報2020年1集時点で、僕が計算したベネフィットジャパンのPEGレシオは0.45でした。
そして、12月末にはなんと+149%も株価が急騰しています。
気付いた時点ですぐに購入していたら、この急増分を利益として取れたわけで、ちょっと悔やまれますが、今後の取り組みに活かしていきたいと思います。

 

しかし、年が明けてもまだPERは15倍ほどで、PEGレシオはまだ0.62ほどなので依然として割安に感じられます。
そのため、年明けの米イランの危機のタイミングで大きく下落したところを100株購入。
二日後までにさらに下げたところでもう100株を追加で購入しました。
チャート的には高値圏にあるとは思いますが、その高値からある程度下げてからの購入です。
そして、今後は業績に合わせて上昇すると考えて、中長期で保有していきたいと考えています。