新規購入銘柄 テラスカイ(3915)





12月に新規銘柄として、テラスカイ(3915)を100株購入してみました。
テラスカイとは、クラウド時代のリーディングカンパニー、クラウドインテグレーターという紹介を資料では行っておられます。

 

もはや、今の時代、企業のクラウドシステム化は避けて通れないと思われます。
その点で、この会社は2006年からクラウドに特化して、クラウド化支援で業界をけん引している会社のようです。

クラウド事業

四季報によると、特色として米セールスフォースAWSクラウドシステム導入支援・開発事業を展開、とあります。
2021年2月期も企業のデジタル化需要強く、クラウド移行伸びる、とあり、見出しは【急伸】となっています。

 

セールスフォースとはアメリカの企業で、世界15万社以上が利用するエンタープライズクラウドプラットフォームを提供しています。
テラスカイはそのプラットフォームの導入の支援を行ったり関連製品を販売しているようです。
このセールスフォース関連で、年平均+29%の成長を遂げています。

 

もう一つAWS(アマゾンウェブサービス)も同じく、その導入に当たって企業にニーズに合わせた支援を行ってます。
この分野は特に今伸びていて、年間成長率は+48%となっています。

国内のクラウド市場は年平均+20%と伸びている中で、テラスカイはその平均を上回る状況にあります。
このセールスフォースとAWS関連で、既に4000件を上回る案件実績を上げています。

 

テラスカイの柱となるクラウド事業は、市場の拡大と合わせて、業績を伸ばしていくことが期待されます。

今後の展開

また、今後の展開については、さらに成長するためにいくつかの分野でのチャレンジを掲げています。
その一つが、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進です。
佐藤社長は、ホームページでのあいさつでこのように言っておられます。

現在企業を取り巻く環境は、テクノロジーの技術革新、人口構造の変化など、これまで経験したことがないほどの激しい変革が起きています。この変革をビジネスチャンスと捉え、デジタルトランスフォーメーションを進めていく企業こそが、更なる成長を遂げていくことでしょう。

今後、多くの企業にとって成長するためにデジタル技術を活用して変革していくことが必須のようです。
2018年5月には、経済産業省は「デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会」を設置し、DXレポートやガイドラインなどを策定していっています。
つまりは、企業を強くするための国策となっているわけです
そのための支援を積極的に行っていこうと、テラスカイが支援体制や関連製品の開発を行っていってるのは、完全に国策と一致、時流に乗っていると言えるでしょう。

 

また、今後の展開のもう一つとして、量子コンピューターの新会社として、Quemixを立ち上げています。
量子コンピューターも、今熱いテーマの一つですから、今後の展開によっては大化けも考えられます。
すぐに利益を生み出すとは思えませんが、今後の展開が気になります。

PEGレシオチェック

12月末の時点でPERは43.45倍となっています。
これだけ見ると割高に見えますので、成長率と合わせて考えるPEGレシオを考慮してみます。

売上高は2015年以降右肩上がりで伸びていってます。
しかし、2019年2月まではEPS(1株益)は伸びてません。(理由は後述の社長のインタビューを参照)
しかし、それ以降、EPSが伸びていくことが予想されています。

 

ただし、2020年2月期の予想EPSは56.4円となってますが、これは子会社のサーバーワークスの上場に伴って一時的にEPSが上がっているだけなので、そこは外して考えてみます。
よって、2019年2月期実績の13.4円と、2021年2月期予想EPSの39.7円の、2年間の上昇率で計算してみます。

 

39.7円÷13.4円は2.96です。
つまり2年間で+196%というわけですので、2で割ると、1年のEPS成長率は+98%となります。

 

PEGレシオの計算式は、PER(株価収益率)÷ 利益成長率ですので、これに当てはめます。

 

PER43.45倍÷EPS成長率98%=0.44

 

PEGレシオは、0.5以下は割安、ということになりますので、現時点のテラスカイの株価は割安であると判断できるわけです。
もちろん、この予想通りEPSが上がったら、という仮定の下での計算になりますので、業績の動向をしっかり注視していく必要はありますが、今の時点では非常に魅力的なPEGレシオの値だと僕は個人的に感じます。

まとめ

佐藤社長も、2018年末に東証1部上場した際の東京マーケットワイドでのインタビューにて、創業以来13期にわたって投資フェーズを続けてきて、ようやく基盤が安定してきて利益が出せるようになってきたと言っておられます。
これからも、投資を続けながら、生み出した利益から配当も出していきたいと言っておられます。
現時点では配当は0円ですが、そう遠くない先に配当金も期待できるようになるかもしれません。

 

売上高自体は6年で6倍以上の増収となっています。
これに、利益が乗ってくれば、大きく株価もそれに伴って上昇するのではないか、と個人的に考えています。

 

クラウド、DX、量子コンピューターなど、注目されているテーマと大きく関連のある会社になります。
PEGレシオも0.44と、割安感を感じられます。
年が明けてから、タイミングを見て買い増しを考えていきたいと思っています。