人生初の購入銘柄

※ (2018年11月26日投稿分 サイト移転のため)




小松製作所を購入

初めて購入した株は、5/14の、小松製作所(6301  東証1部)になります。
100株を、単価3598円で、つまり359800円で購入しました。

 

実際、30万超えの何かの商品を買うとなると、けっこう慎重になるものですが、やはり株式という、なかなか目に見えないものを買うのもちょっとビビリながらの購入となりました。
僕はSBI証券というネット証券を利用することにしましたので、ほとんど、インターネットの世界での取引となり、担当者と会う事もなく、また証券を手にすることもなく、リアルな感じが欠落している感じがしました。
でも、もはやそれが主流なんですよね。
すぐに慣れて行きました。

 

小松製作所、というと、超有名な建設機械の会社ですよね。
まずは、その名前に惹かれました。
90年代には、F1の強かったころのウイリアムズのスポンサーをしてたこともありますよね。
ハイテクマシンを動かすその一部に技術を提供している、ということで当時すごいな、と感じていたことを思い出しました。

 

そんな、ネームバリュー抜群の小松製作所、ということで目に付き、四季報の業績などを見ると、既に大型の企業であるにも関わらず、この先数年右肩上がりで伸びる予想がされています。
四季報のコメント欄には、独自増額(会社予想よりも、四季報記者の予想が上回る)や最高純益、といった言葉が並びます。
そのうえ、4475円を高値につけたあと、株価は少し下がって、割安になってる気がします。
PERも14.3倍、と、ここも割安を感じさせる数字になっています。
加えて、配当実績は年間84円、つまり、100株持ってると、1年で8400円の配当金がいただけるわけです。
まあ、10年持てば、84000円、さらに来年も増配が見込まれているということで、非常においしい株に見えました。

 

まあ、超初心者の僕にとっては、非常に魅力的だったわけです。
ホームページを見ても、世界で活躍する技術の日本企業ということで、将来性を含め、魅力にあふれていたので、購入に踏み切ったのでした。

小松製作所を損切り

初めて購入した株、それも超有名なコマツ、ということで期待して見守っていると、数日で含み益が20000円ほどに。
株式投資って、意外にちょろいかも!っていう幸先の良いスタートでした。

 

が、次第に株価を下げていきました。
そして、そうこうしてるうちに、米中貿易戦争が悪化の一途を。
トランプ大統領が、過激な発言をするたびに、市場は大きく崩れていくのでした。

 

で、コマツはと言えば、世界で企業活動をしているわけですが、その中で中国にも生産拠点を持っていまし、中国の需要は非常に大きくなっています。
そのため、中国関連企業というくくりで、大きく株価を下げていったのでした。
こうして、マクロ世界の動向が、これほどまでに株価に影響を与えるのか、というのを肌で感じる大きな教訓を得たのです。

 

そのうえ、最初は知らなかったのですが、このような世界相手の建設機械メーカーや、自動車メーカーなどは、一般に景気敏感株というくくりに属します。
景気敏感株の特徴は、株価が景気の上下にとりわけ大きく左右されるわけです。
ですから、初心者が持つには、非常にハードルの高い銘柄だったわけです。

 

それで、ついに7月11日に、株価3091円で損切りしてしまいました。
結局、50700円の損切りです。
その後、米中貿易戦争の悪化と共に、株価はさらに下げて行き年初来安値の2626円にまで下げています。
11月下旬では、2000円台の後半をうろうろしている感じです。

小松製作所の売買からの教訓

やっぱり、景気の動向や、政治的な影響を受け易い、グローバルな景気敏感株は、初心者には非常に難しい、ということでしょうか。
景気が上向いたタイミングでうまく買えれば、株価も伸びるのでしょうが、貿易戦争などのマクロな動きや為替の変動なども、さまざまな要因で株価が大きく上下します。
初心者にはなかなか手に負える相手ではない、と痛感させられた初の購入株でした。

 

また、景気や、国際情勢に左右されやすい、という点だけでなく、すでに時価総額が3兆5千億円超えの大企業という点も、注目すべきでした。
こんなでかい会社は、簡単につぶれることはないと、思われますが、10%や20%の成長を遂げるとも考えにくいわけです。

 

ですから、株価が大きく上がるのを期待しやすいのは、時価総額は小さめで、10%や20%の成長を遂げている企業だと言えます。
例えば売上高が、20%ずつ上がっていれば、5年で倍になります。
しかし、小松のような大企業が5年でさらに倍の売り上げを記録することは困難でしょう。
だからこそ、小さめの伸び盛りの企業を狙う必要があるわけです。

 

いろんな教訓を50700円の損切り代金で学ばせていただきました。
この教訓を生かして銘柄を選んで行こうと、痛い経験を通して身にしみこませつつあります。