ウィルグループ 2020年3月期 第1四半期決算発表





2019年8月7日に、保有株の一つ、ウィルグループ(6089)が2020年3月期 第1四半期決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

第1四半期連結業績

2019年3月期が、ちょっといまいちな決算だったことを考えると、大きく持ち直したように見える数字をたたき出しています。
売上高が26.6%増というのは申し分ありません。
売上高に関しては、これまでも安定的に、計画を上振れしながら伸びていっています。

 

やはり注目は利益の数字の向上です。
営業利益が111.2%増、経常利益が103.8%増、四半期の利益が169.5%増、と文句ない数字になっています。
まあ、ここ1~2年が先行投資に力を入れる年だったため、利益が少し伸び悩んでいる感がありましたが、今回は大きく数字を改善してきました。

 

ただし、この数字改善には国際財務報告基準(IFRS)の適用によるものが大きいようです。
のれん償却の停止により、見かけ上の利益の数字が大きく伸びているわけです。

 

ウィルグループの中期計画であるWill Vision 2020では売上高1000億、営業利益40億が目標として掲げられています。
売上高の方は1年前倒しで達成していますが、利益の方がちょっとついてきていません。
目標達成のために、各事業をしっかり伸ばしていく、という話でしたが、途中からIFRS適用ありきでの40億という数字の目標にすりかわっています。

 

この点については、、会社も「日本基準で40億円という目標達成を掲げていたため、きれいな着地という事ではない」と謙虚に受け止めているとのことです。
とはいえ、海外事業も好調、介護ビジネス支援も好調など、再び右肩上がりに利益が伸びていく気配は感じられます。
ここまでも、先行投資につぎ込みながらも、増収増益はキープしてきたことからも、今後も増収増益基調は続くと予想できます。

 

また、今年は配当金が18円キープとなっていますが、2020年3月期の株主還元目標として、総還元性向30%を掲げていますので、ほぼ間違いなく増配か自社株買いなどの手を打ってくると思われますので、そこにも期待できるかと思っています。

株価の反応とまとめ

この1Q発表翌日は、+111円と株価は好反応を見せました。
とはいっても、PER9.2倍にまで売り込まれていたので、まだまだ上昇の余地はあります。
この辺が底値ではないかとも思えますので、資金に余裕があれば買い増ししたいところではあります。

 

とりあえず、業績が再び良化してきた感がありますので、しっかり見守って行きたいと思います。