ウィルグループ 2019年3月期 第3四半期決算発表





2019年2月7日に、保有株の一つ、ウィルグループ(6089)が2019年3月期 第3四半期決算を発表しましたので、進捗状況を確認しておきたいと思います。

第3四半期連結業績

売上高は33.8%増と、非常に好調な業績となっています。
しかし、営業利益、経常利益、純利益はともに減益になっていますね。
また、自己資本比率が低下しているのも気になりますね。
先行投資や積極的なM&Aによるものと思われますが、利益を生み出すところまではもう少しかかりそうですね。

 

2019年ごろから介護事業の積極出店が利益を出し始める予定になっていますので、これからが楽しみといったところでしょうか。

セグメント別売上高、営業利益増減

売上高の大きな伸びのほとんどは、M&Aによる連結子会社からの売上貢献となってます。
主要3事業と位置づけられている、セールスアウトソーシング、コールセンターアウトソーシング、ファクトリーアウトソーシングわずかに減収もしくは微増にとどまってます。
営業利益もなかなか出てませんね。
この3事業も業界で大きく育てていきたいようですが、まだ拠点拡大や人件費増加などの投資の時期のため、もう少し大きな増益は待つ必要がありそうです。

 

利益率の低さと自己資本比率の低下の改善ももう少し時間がかかりそうです。

 

ウィルグループは、Will Vision 2020という中期経営計画を立てています。
その中で、2020年3月期には売上高1000億の達成を掲げていました。
しかし、積極的なM&Aの効果もあり、売上高に関しては、今期2019年3月期には1年前倒しで達成しそうです。

 

営業利益に関しては、2019年に26億、2020年には40億を目標として掲げています。
3Qで、進捗率は75.2%となっており、今期26億円は達成できそうな予定ですが、来期の40億円まではまだ大きな開きがあります。
この足りない14億円を積み上げるために、今期、M&Aや、拠点拡大などの先行投資を積極的におこなっているわけです。

 

というわけで、今は、将来大きく会社が成長するための準備段階と思って、じっくり見守りたいと思っています。

株価の反応とまとめ

3Qまでの累計では増収ではありながらも、減益の目立つ決算だったので、あまり期待はしていなかったのですが、決算発表の翌日は見事ストップ高を記録しました。
累計では減益でしたが、3Q(10~12月)の経常利益が前年同期比12.4%増の8.7億円と回復基調になったところが好感された、などと評価されてます。
また、通期計画の26億円に対する進捗率は75.2%に達したことから、計画達成への期待感が高まったとも言われていますね。

 

なかなかマーケットがどこを見て判断するのか読むのは難しいですが、とりあえず将来につながるいい決算だった、ということになるでしょう。

 

利益に関しても、今は大きくは稼げてませんが、先行投資の結果が表れるにつれ、次第に増益になることが期待できる会社ではないかと思っています。
2018年3月期まで8年連続の増収増益を達成していますので、地に足を着けた成長を遂げる点では安心感があります。
今はちょっと中期経営計画の目標が高すぎて、ムリをしてる感はありますが、次第に業績は追いついていくと期待して見守っていきたいと思ってます。