中長期投資か、短期投資か

※(2018年11月14日投稿分 サイト移転のため)




株式投資の取り組み方も、星の数ほどあって、投資家たちはそれぞれ自分にあった運用を行なっておられます。
今日考える、中長期投資でいくのか、短期投資でいくのか、これも選ぶ理由は人それぞれです。
どちらも、成功する人はいますし、失敗する人もいます。

 

また、短期、中期、長期の意味する期間も、人によって定義は様々です。
僕のイメージではざっくり言って、短期投資とは1日から数週間での売買中長期投資は半年から数十年って感じで捉えています。(中期と長期の境目なんてもはやとても割り切れません。)

 

では、今日は僕がなぜ短期ではなく、中長期投資を行なっていこうと考えているのかをお話したいと思います。

投資と投機の違い

株式投資には、大きくわけて二つの手法があります。
それが、投資と投機です。

 

投資とは、会社の価値、また、将来の成長を見込んで、そこに資本、資金を投じることです。
会社は、株式を発行し、そこで得られた資金を元に、成長、発展を遂げる経済活動を行なっていくことになります。
ですから、うまく会社が成長して実になるには、ある程度の時間がかかることを予期しなければなりません。

 

一方、投機とは(トレードとも言います)、株価の動きに注目し、その変動の差を利用した売買を行なうことで利ざやを得ることになります。
こちらの場合、主に、株価の変動チャートの過去の値動きに注目し、他の投資家の心理を読んで、株価の変動を予想します。
投機では、読みが当たれば即売買をし、外れればただちに損切りをするなど、非常に短期的な売買となります。
投機ではむしろ、長期で株を持ち続けることをリスクと考えます。

 

こうして考えると、ざっくり言って、投資は中長期に、そして投機は短期に向いていることがわかるでしょう。

中長期投資のメリットとデメリット

中長期投資の最大のメリットは、かける時間が少なくてすむ、ということだと思います。
投機をおこなうトレーダーの方は、ずっとパソコンの画面に張り付いて、株価の動きを示すチャートを見て、瞬間的に売買を繰り返していきます。
実際、株式市場が開いている間というのは、平日の前場9:00~11:30、後場12:30~15:00ですが、その間は僕は仕事をしていますので、張り付いてはいられません
それで、まず時間的要素を考えると、僕には投機より投資のほうが合っていると思えるわけです。

 

もちろん、うまくいった場合、トレードの方が大きく儲ける可能性を秘めています。
投資では、やはり会社の成長には時間がかかりますし、元手の資金が少ないうちはなおさら時間がかかります。
時間がかかりすぎるのは、中長期投資のデメリットと呼んでいいでしょう。
トレードであれば、短期間での売買での儲けを積み上げることで、元手が少なくても、大きな利益を積み上げることができるわけです。
だったら短期のトレードの方が良さそうなものですが、やはりそれはうまく行けば、という前提があるときの話ということになります。
それで、リスクの管理の点で、中長期投資のほうが分があるのでは、と僕は思っています。

 

結局、どちらが良い、悪い、という結論は出ません。
どちらが自分に合っているかで、投資か投機か、すなわち中長期投資か短期投資かを選ぶ必要があるのです。

中長期投資の高尚な目的

で、僕は時間的な面と、リスク回避の点から中長期投資を選んだわけですが、さらにもう少し理由があります。

 

株式を購入する、ということは、その会社の一部を買うことを意味します。
つまり、オーナーの一人となるわけです。
ですから会社は、株式を購入してくれた株主のために企業活動をしている、という見方もできます。

 

なんといっても、法的に言うと、会社の社員とは従業員ではなく、株主のほうなのです。(従業員は労働者という扱いです。)
ですから、財産の面から言うと、まさに会社は株主のもの、と言えるのです。
それで、優待や配当金などを提供することによって、会社の得た利益を株主に還元するわけです。

 

僕は、出資することで会社のオーナーとなること、そのようにして、会社の成長に貢献したいと思っています。
これは、経済活動であり、社会貢献の一つとなるとも思っています。
なので、できるだけ長期で株式を保有し、会社の成長を見守りつつ、共に利益を得ていきたいと考えています。

 

会社が儲かれば、社員(株主)も儲かる。
そんなウィン・ウィンな関係でありたいと思っています。
これが可能になるために、会社の財務状況、業績、事業内容などをよく調べて、将来性のある会社の株を購入していきたいと思います。
その将来性にかげりが見えるまでは、長くホールドし続けるつもりです。

 

ピーター・リンチ氏をはじめ多くの投資家は、株価は短期的には理に合わない動きをしても、長期的な視点で見るといずれは業績に伴っていく、と考えています。
業績が長期にわたって右肩上がりであれば、株価は上下に変動しながらも、大きな視野でみると、同じく右肩上がりで推移していく、ということです。
もちろん、業績が下がれば、その逆もまた然りです。
近年は、その短期での上下の変動(ボラティリティとも言います。)が非常に激しいので、中長期で持ち続けるのは時に難しくもあるようです。
しかし、業績が良いのであれば、その会社の将来性を信じて、しっかりと株主としてホールドしていこうと思っています。

今日のポイント

短期投資か、中長期投資かは、自分に合ったものを見つける!

中長期投資では、会社の将来性を信じて持ち続ける!

次回は、現物取引をすべきか、信用取引をすべきかについて語りたいと思います。