複利の力を活用する
※(2018年10月5日投稿分 サイト移転のため)
僕は、これまであまり経済について考える機会がなく、50年の間、単利、複利といった言葉については詳しく知ることなく生きてきました。
そんな僕に師匠(僕の友達)は株式投資について教えてくれると同時に、その際、複利を活用して資産を増やしていくことについて知らせてくれました。
これは、知っている人にとっては当たり前なのかもしれませんが、僕にとっては、衝撃の事実だったのでここに記してみたいと思います。
複利の効果の驚くべきパフォーマンス
まずは、複利で運用するとどれほどのパフォーマンスを得られるのか、簡単にお話したいと思います。
現在、銀行の普通預金で預けると単利で運用することになり、年率は0.001%となります。
仮に100万円を預けると、1年で10円の利息を生み出します。
それを10年繰り返すと、10円×10年で100円となり、100万円は1,000,100円に生まれ変わることになるわけです(微微微増ですねw)。
株式投資記録 Vol.2とVol.3でも述べましたように、そんなほぼリターンのない普通預金ではなく、株式投資でもっとマシなリターンを僕は願うことになりました。
で、僕は目標としては、1年で平均10%のリターンを狙って行きたいと思っています。
つまり、100万円を投資して、1年で10万円の利益を狙うわけです。
正しい銘柄を選び、中長期で保有し、ふさわしいタイミングで売買することで、10%のリターンは目標としてはそんなに現実離れしてはいないのではないか、と考えています。(どんな戦略で行くのかは後々記事に書いていきたいと思っています。)
では、この目標が達成できたとして、僕の100万円は10年でいくらになるでしょうか。
元本100万円+(10万円×10年)=200万円ということになります。
こうして、うまくいけば、60歳の僕は今の資産を2倍にすることができるのです。
では、この投資に複利の効果を加味するとどうなるでしょうか。
つまり、元本100万円は1年で10万円を生み出します。
そして、2年目の元本として、100万円にその生み出された10万円を加えるのです。
そうすると2年目は110万円が元本になるので、その10%は11万円となります。
そして、3年目の元本として、110万円にさらにその11万円を加えます。
そうすると3年目は121万円が元本になるので、その10%は12万1千円となります。
そして、それを元本に加えていくのです。
これを10年間繰り返したら次の表のように元本は増えていきます。
何と、10年で約2.5倍に資産が増えているのです。
普通預金では10年で100円のリターンにしかならないのが、なんと、株式投資で複利効果を加えて10%の運用に成功すれば、約159万円のリターンとなって帰ってくるのです。
つまり、元本100万円は259万円へと増加するわけなのです。
毎年10%を複利効果なしで期待できる200万円よりも59万円も多く資産を膨らませることができるのです。
ちなみに、これをさらに20年続ければ、元本100万円は672万円に。
また、30年続ければ、元本100万円は1744万円へと膨らんでいくのです。
このように時間をかければかけるほど、膨大な利益を生み出せるのが複利の効果なのです。
なんという複利の力ではないでしょうか。
あのアインシュタインが、複利を人類最大の発明と呼んだらしいですが、確かにそれほどのインパクトがあると言えるでしょう。
複利効果を味方につけるために、時間は大きな役割を果たすのです。
つまり、早く始めれば早く始めるほど、複利の益をたくさん得ることができるわけです。
ただ、僕はすでに50歳になろうとしているので、そんなに長く運用はできません。
それでも、60歳に100万円が259万にまで成長していれば、60歳の僕はきっと50歳の僕に感謝することでしょう。
加えて、70歳まで続けられたら、672万円になっているわけで、かなり老後の家計を助けるものとなるに違いありません。
なので、今からでも決して遅くないと考えています。
こうした複利の力を株式投資と融合させることが、僕がやろうとしている戦略となります。
そのためには、株式で得られたキャピタル・ゲイン(売買で得られる益)や配当金を再投資、つまり株式投資の元本に加えていく必要があります。
ちょっと儲かったら何か買おう、とかいったことは我慢します。
得られる利益を全部投資にまわすことで、複利の効果を味方につけることがとても大事なのです。
複利の力を味方につけて、時間をかけて地道に資産を増やしていくことが僕の目標
もちろん、これらはうまくいった時の話です。
今の時点では絵に描いたもち、と言われても仕方ありません。
でも、株式投資では成功するか失敗するかは別として、このことが可能になる、そんなポテンシャルを秘めた資産運用法なのです。
銀行に預けて、リターンがほぼゼロ、の状態を考えると、将来のためにトライしてみる価値は十分以上にあると思っています。
後は、いかにリスクを最小限にしながら、慎重に取り組んでいくかだと思います。
株で失敗する人の多くは、短期間で大もうけをしようとする人たちです。
またハイリターンを得るため、ハイリスクをとることをいとわない人たちもそうです。
もちろん、当たればでかいし、そうやって成功している人たちもおられます。
ですが、成功しているお金持ちの陰に、大損をして市場から退場した何万という敗者がいる、ということを絶対に見逃してはいけないと思います。
僕は大切なお金を極力リスクにさらしたくはありません。
多少時間がかかっても、大損することなく、こつこつと時間を見方にして資産を増やして行きたいと思っています。
このブログでは、地味でも、確実に増やしていくことを目標にした株式投資運用について書いていきます。
今回のポイント
株式投資と複利効果を組み合わせると、驚異的なパフォーマンスを生み出す可能性がある!
そんなポテンシャルがあるからといって、リスキーな短期の大もうけを狙うのではなく、コツコツと資産を増やすことが僕の目標!
では、次回は、株式投資に伴うリスクと、それに対してどのような対策をとっていけるかを書きたいと思います。