四季報2019年2集で保有株のチェック
2019年3月14日に、会社四季報の春号、2019年2集が送られてきましたので、現在保有の銘柄の購入時のストーリーが崩れていないか、状況をチェックしてみたいと思います。
システム情報(東証2部 3677)(400株保有 内NISA枠200株)
前前回四季報見出しは【続伸】、前回は【独自増額】、そして今回は【連続増益】となってます。
ということで、なかなか堅調な状況が四季報記者にもしっかりと捉えられているようです。
システム構築、更改案件の拡大や管理の徹底により、営業益の伸長が続いています。
加えて、増配濃厚ということで、配当予想は19~20円となっていましたが、3月13日の増配発表ではなんと26円にまで大幅に配当が上がっています。
また、配当性向も、四季報には30%目安、とありますが、同じ日に35%への引き上げも発表されています。
やはり四季報は本という媒体であるゆえの遅延も感じられます。
しかし、全体の流れを知る上ではとても有効とは思っています。
そしてもう一つの見出しは【成長分野】とあり、伸びている部門が挙げられています。
業務自動化システム拡充、AI関連新サービスの開発加速などが挙げられています。
内容は、いまひとつわかりませんが、今の時代のニーズに合ったものであることは間違いないようです。
また、自己資本比率65.2%、利益剰余金20.8億円、有利子負債2.1億円、ROE26.5%、とまったくもって財務的に問題ないと思えます。
ちょうど、前回四季報発売後、年末にかけて株式市場の暴落があり、それに巻き込まれて大きく下落していきました。
それで、年末にリセットして、新年度のNISA枠で200株を購入し、来るべき上昇に備えています。
お陰で、その後の市場の上昇基調と、上方修正や東証1部への指定替えなどの好材料のお陰で、現在大きく株価が上昇しています。
やっと、会社の価値に見合った株価になっていってると感じます。
1部上場後の上昇にも期待していますし、2015年と2017年に株式分割も行なってますので、株価の上昇に合わせて分割してくれればさらなる上昇も見込めます。
ということで、現在、僕のポートフォリオのなかで頭一つ抜きん出た存在として輝いている銘柄になります。
当然ながら、がっちりホールドして高配当をもらいつつ、資産の増加に寄与してくれるのを見守りたいと思います。
ウィルグループ(東証1部 6089)(200株保有 内NISA枠100株)
前前回四季報見出しは【鈍化】、前回は【減速】、そして今回は【再加速】となっています。
ここまで先行投資に注力してきてましたが、そろそろそれが実を生み出しそうな気配がしてきています。
先行投資で介護士派遣の拠点を作ってきましたが、ようやくその費用が一巡したとあります。
つまりは、これからは利益を生み出し始めるということだと思われますね。
それもあり、営業益の伸びが再加速とあります。
加えて、増配も、とのコメントもあり、非常に期待が持てます。
また、四季報記事では、IFRSへの移行を準備とありますが、2019年3月期からの移行がすでに決定しております。
IFRSとは、国際財務報告基準のことで、「世界共通の会計基準」づくりのなかでできた基準となります。
この基準に合わせるのにはメリットとデメリットとがありますが、海外HR事業を新たな事業の柱とするウィルグループにとってはメリットが大きいように思われます。
海外に子会社を多く持つグローバル企業として、経営管理が容易になります。
そして、M&Aを行なうときののれん代の扱いが異なります。
企業の合併や買収を行なう際ののれん代をこれまでは費用計上しなければなりませんでしたが、IFRSの基準ではその必要がなくなり、決算で利益を多く示せるようになるわけです。
M&Aを繰り返しているウィルグループにとっては、これは大きなメリットと言えるでしょう。
中期経営計画のWill Vision 2020では、目標として営業利益40億円と掲げています。
かなりハードルが高いと思っていましたが、先行投資、積極的なM&A、IFRSへの移行などにより、実現が近づいているような気配を感じることができます。
年末に一つ手放してしまったので200株しか保有していませんが、押し目があればもう一つ追加しておきたいと思っています。
クイック (東証1部 4318)(300株保有 内NISA枠200株)
前前回四季報見出しは【連続最高益】、前回は【上振れ】、そして今回は【続伸】となっています。
柱となっている専門人材紹介は、想定超の伸び、とあります。
やはり、人材系の会社は引き続き大きな需要があるようですね。
また、もう一つの見出しは【注力】とあります。
海外での人材紹介派遣事業も伸びているようです。
「日本の人事部」から「世界の人事部」へと大きく成長したい旨を和納社長も言っておられましたが、その言葉通り力を入れていっているようです。
そして、1月には上方修正が行なわれていて、増配も発表されています。
連続で増収増益となっていますし、増配も着実に行なっていますので、中長期で持つには非常にいい銘柄と思っています。
時価総額もまだ300億円超えくらいなので、まだまだ伸び代はあると思われます。
こちらもしっかりホールドを続けていきたいと思います。
ハウスドゥ (東証1部 3457)(500株保有 内NISA枠200株)
前前回四季報見出しは【最高益】、前回は【連続増配】、今回は【増配】となっています。
この四季報取材のタイミングではまだあの30億円のファンド売却が遅延している状態でしたが、現在は無事に売却スキームが出来上がっています。
そのため、営業利益は着実に伸びております。
まいどこの会社で語られるのが、ストック型収益事業の拡大、ということになりますが、この点でも確実に積み上げていっているようです。
フランチャイズ、リースバック、そしてリバースモーゲージのストックビジネス3本柱が堅調なので、業績も順調に成長していっています。
純利益もしっかり積みあがっているため、【増配】が見出しに選ばれていると思われます。
また、タイへの進出も開始しており、これまでに培ったノウハウを用いて、タイ王国の不動産業界に貢献していこうともしておられますね。
これがどの程度伸びるかはわかりませんが、しっかり注視していきたいと思っています。
TATERUやスルガ銀行、またレオパレスなど、いろいろ不動産関係で問題が起きて、影響を受け易くはなっています。
しかし、ハウスドゥ自体の業務内容は、しっかりしたもので、世のため人のためになる非常に優れたビジネスモデルだと思っています。
よって、こちらも、現在500株ありますが、しっかりホールドを続けて成長を見守りたいと思っています。
不二精機(東証JASDAQ 6400)(500株保有 内NISA枠500株)
前前回の四季報見出しは【独自増額】で、前回は【拡大】、今回は【費用増】です。
どうやら、研究開発費が大きく重しになって減益になっているようです。
中国の2箇所に工場があり、中国でも需要があるため、恐らく中国の景気減速の波に影響を受けているのは否めません。
しかし、中国も景気対策などを打ってくるでしょうから、いずれは持ち直していくと思われます。
また、二つ目の見出しは【投資】となっています。
研究開発費を前期比10倍超かける予定になっています。
そうやって、次世代製品の開発に本腰を入れるそうです。
前回四季報ではEV(電気自動車)への部品提供が挙げられていましたので、そういったものも含めて企業努力をしていくと思われます。
まだ、規模が小さく、これからの会社なのですぐに株価が大きく上がることはあまり期待できないかもしれません。
しかし、増配(1円)もありましたし、技術力のある会社ですので、いつか大化けするかもしれませんので、とりあえず気長にホールドしておこうと思います。
夢真ホールディングス(東証JASDAQ 2362)(100株保有)
前前回の四季報見出しは【続伸】でしたが、前回は【増勢】、今回は【好調】となっています。
建設技術者派遣では、引き続き稼動人数、派遣単価ともに伸びています。
しかし、今急速に伸ばそうとしているエンジニア派遣は、まだ研修など先行投資期となっています。
とはいえ、大幅採用によって、近い将来には大きな実を生み出すことが期待できるようです。
その上、国家戦略とも合っている、外国人材の活用にも力を入れています。
これもいずれ大きな利益を生み出すのではないかと期待しています。
また、配当も35円キープなので、なかなかの高配当も継続されています。
こちらものんびり長期で見守っていようと思っています。
ジー・スリーホールディングス (東証2部 3647)(100株保有 NISA枠100株)
前前回四季報見出しは【反落】【環境変化】、前回は【伸長】【FIT】、今回は【横ばい】となっています。
もう、一時期の太陽光発電所の売却は国策の変更で陰を潜め、細々と売電収入で利益を出している状態になっています。
四季報にも採算悪化想定超、と記されています。
FATバーガー店もイマイチのようですし、つけまつげもパッとしません。
株式併合(5株⇒1株)が行なわれるので、一応500株に揃えて併合時に無事100株になりましたw
低位株の見本のような銘柄ですが、今のところ配当は15円予定で、配当利回りは4.76%という高配当となっています。
しかし、今の業績では減配、もしくは無配になる恐れもありそうですね。
そうなったら、ただでさえ安い株価がいっそう落ち込んでいくと思われます。
まあ、取得株価は47500円なので、最悪なくなってもまあいっかな、って感じです。
売ろうか、持っていようか、悩みどころとなっております。
保有株のチェックのまとめ
こうしてチェックしてみると、システム情報、クイック、ウィルグループ、ハウスドゥの4銘柄に関しては業績も問題なく、引き続きの上昇が期待できると感じました。
当初、購入時に持っていたストーリーは崩れてなく、むしろどれも堅調な感じがしています。
特にシステム情報は、想定以上に飛躍しそうです。
堅調な業績に加えて、東証1部への指定替えは非常にポジティヴなサプライズでしたね。
今後の株価の動きに大きな期待を持って見守りたいです。
不二精機、夢真ホールディングスはまだ時間がかかりそうですね。
ただ、大きくストーリーが崩れたわけではないので、ここも持ち続けておきたいと思います。
最後、ジースリー・ホールディングスはちょっとストーリー崩れかかってる気がします。
タイミングを見て損切りするか、それとも購入価格が安いので塩漬け覚悟で持ち続けるか、悩ましいところです。
もう少し、考えて決めたいと思います。