夢真ホールディングス 2019年9月期 第1四半期決算発表
保有株の一つ、夢真ホールディングス(2362)が2月8日に2019年9月期 第1四半期決算を発表しましたので、進捗を確認しておきたいと思います。
第1四半期連結業績
昨年の本決算時の説明で、今後しばらくは将来の成長のために大きな投資をする、と言っておられました。
建設技術者、エンジニアを積極採用し、今後の旺盛な人材需要に備える、という方針を取る、ということですね。
昨年は利益を出す、ということを目標にし、しっかり結果を出してきましたが、今回は利益はちょっと先送りということになります。
この言葉通り、大きく採用を増やしています。
なので、結果として利益があまりこの1Qでは乗ってきませんでした。
営業利益は0.7%増、経常利益は4.6%増の、微増にとどまり、そして、純利益は11.0%減となってます。
積極採用という先行投資とともに、夢テクノロジーの完全子会社化にも費用がかかっての数字のようです。
とは言え、営業、経常利益は減益ですが、微増でもプラスには終わっています。
なので、今は先行投資期間中ということで、利益はちょっと我慢すべき時なのだと思います。
今後の展望
やはり注目すべきは売上高でしょう。
各種利益は沈んでいる中、売上高は25.6%の増収でこれは34四半期連続増収ということになるようです。
ということは、やはりこの人材派遣の分野はまだまだ旺盛な需要があると考えられますね。
それに備える先行投資のために今回は利益が減少してますが、売上は堅調な伸びを示しています。
ということは、今採用している技術者たちが実際に稼動を始めると、利益もいずれ大きく伸びていくと予想されます。
2020年オリンピックの特需は技術者派遣に追い風になりましたが、それが終わっても多くの大型プロジェクトが待ち受けています。
それに加え、国の政策として外国人労働者受け入れに関しても準備を整えていっています。
今後の成長のために、今はしっかり足元をかため、技術者10000人を目指して積極的な採用を行なっています。
もともと利益率の非常に高いビジネスモデルとなっているため、実際にそれだけの人数が稼動できるようになると、大きな増益が見込めると思っています。
株価の反応とまとめ
今四半期は利益の面でパッとしない決算発表だったので、株価は売られて下落しました。
まあ、短期目線の人が多いので、これは仕方がないと思います。
しかし、そのお陰で、今の株価で計算すれば、配当利回りは4.58%と高配当株になっています。
配当性向も明示してはいませんが、今の時点では配当性向は60%を超えています。
というわけで、長期で持っておくには、今の下落は非常においしい買い仕込み時のような気がしています。
資金がないので、今は買えませんが、そのうち会社が増益基調になるまでには買い増しできれば、と考えています。
主力の建設技術者派遣とエンジニア派遣は、非常に利益率が高いビジネスとなっています。
「技術者数×稼働率×稼働時間×派遣単価=売上高」、というシンプルな構図になっています。
この中で今技術者数を積極的に増やしつつあり、また派遣単価も上昇傾向にあります。
となれば、その積で求められる売上高は確実に伸びていくと思われます。
今の拡大計画が軌道に乗っていくのを長期目線で温かく見守っていきたいと思っています。